ダライ・ラマ法王 猊下のご法話より
2010年06月30日 | by TAK. KASHIYAMA
6月19日(土)から21日(月)まで初めて長野にダライ・ラマ法王が訪問されました。
長野善光寺塔頭(たっちゅう)のひとつで1000年以上の法燈を保つ「西方寺」の金井住職がチベットにおいての修行を重ねて以来、長い間の交流を踏まえ、また直接的には昨年の北京オリンピック聖火リレーが善光寺境内からスタートするとの案を、善光寺全山あげて中国のチベット仏教への弾圧に抗議する、とは言わずに静かに断ったことへの感謝を表し、同時に「西方寺」でチベット仏師による「立体曼陀羅像」の開眼法要を法王自ら執り行うことを目的に初めて長野の地にお越しになられました。
私は年初にダライ・ラマ法王の来日予定発表の中に善光寺訪問が有ることを知り、一仏教徒としてインドから日本に仏教伝来の長く細い一本の道、今では釈迦如来様の教えを最も正しく保っている「チベット仏教」の最高位に有られるダライ・ラマ法王の法話を直接お聞きできる貴重な機会であると逃さぬようにして参りましたが、結果は長野商工会議所加藤会頭との友情により願った以上の手配をして頂きました。
ここに深く謝意を申し上げる次第です。本当に「縁」によって生かされていると改めて感じた二日間でした。

長野市西方寺本堂での法話会にて
(撮影:長野商工会議所 加藤久雄会頭)
この7月の会報には当初は「茶の間の会話」の表題で、近づく選挙に対して我々国民として国政を変えていく唯一の機会である夏の参議院選挙には家族として、また親子三代が昔のように多様な意見交換をして目先のムードやバラマキの疑似餌にだまされることのない、我が国が直面している様々な危機に対して自分だけ安穏であればと安易な選択をせず、政治の機能不全、官僚の自己防衛システム、年金の将来、人口減少の衝撃、ある意味世界一不健全な借金まみれの国家、地方財政、家族を、自国を守る気概の喪失、教育現場の「志」不在、底なし沼に沈むような日本が世界から存在感を失って行く日々、小さくは道路のあちこちに散乱するゴミ袋、人心の荒れ、事件事故の多発、などを書ければと思っていました。ところが6月20日に行われた長野ビッグハットでの6,500名以上参加した法王の講演会、21日に加藤会頭が檀家総代を務める「西方寺」での檀徒だけを対象とした「立体曼陀羅像」の開眼法要、本堂に於ける法話、更には限定された「謁見」の法悦の瞬間までいただき、さらには法王との写真撮影までお許しいただけたことなど、千載一遇の機会を得られたものですから、今月号は表題のとおりとさせていただきました。
本題に戻ります。
ダライ・ラマ法王猊下の法話のごく一部分だけお伝えしますと、
- 人間、皆、「仏性、仏に成れる種」を持っている。皆さん誰もが仏になれるのですと仏陀は説いてくれている。但し、その「仏に成れる種」も自分で育てる修行が欠かせない。
- 「苦」の種類も多様であり、誰一人「苦」の無い人はいない。従い、それぞれの「苦」の「因」を浄化しなければならない。
- 日本の友人に聞くと若者が希望を持てず、夢に挑戦すらしない、他責、自責に拘わらず「生きる」ことに疲れて ??「自死」を選ぶ若者が多くいと聞いている。私は幼いときにどの様に「愛情」に包まれ、愛情豊かに育てられたかがその人の一生に大きな影響を及ぼし、挫けてしまいそうな時の心の支えになると信じています。
今日お見えの若い子育て中の皆さんが、精一杯の愛情を地球の未来をゆだねる子供達に与えて欲しい。 - 「生と死」どんな生を与えられても、死は避けられない、花の一輪にも生命は宿り、そして精一杯、役目を果たして消えて行く、輪廻転生、また新しい命として生まれくる。
若い女性からアメリカの9・11テロの被害者の一人の「死」をその意味を探し求めている、という質問を法王にしたときの答えは「I DO NOT KNOW!」(私には分からない)とのお言葉でした。この法王の短い、深い、一言に涙がでました。
但し、法王はその女性を悲しませるためでなく、「生死」を受け入れ、しっかり自分の「命の意味」を活かすように諭されたのだと思いました。 - 「違い」を乗り越えること。60億人の地球に生きる人類は人間として同じである。私ども凡人は自己中心で、我執に捕らわれ、宗教、国籍、肌の色、貧富の「違い」を意識しなくてよい世界を作らなければならない。
- 日本人はもっと誇りを持って「平和を求め、核兵器、武器の無い世界を創っていく先頭に立つべきだ、なぜなら、唯一の被爆国であり、敗戦の灰の中から世界有数の国を創ったではないか!!」
- 幸せに暮らすには心、穏やかに、静かに、偏らず、物質より精神性、対立より共生。
(まだまだお伝えしきれませんが) - 二十世紀は暴力の、争いの世紀であった、約2億人以上が犠牲になっている。そして、この二十一世紀は「対話」の時代である。先ほどの違い、我執を乗り越え、暴力でなく、対話で物事を解決して行く知恵を人間は持っているはずだ。そしてどの国も武器を持たない、我々も心に武器を持たない」

ダライ・ラマ法王直筆の色紙と
西方寺ご訪問の記念品
目の前に居られるダライ・ラマ法王の慈愛に満ちた眼差しに「観世音菩薩」様の生まれ変わりと言われるように大きな宇宙的視野と誰にも同じ愛情をもって接し、西方寺本堂の最前列の私どもに、「正座を解いて、上着を脱いで、ゆったりと聞かないと自分の言葉が届かないよ!」と笑いを誘い最後に今、世界でイスラム、キリスト教のような「目には目を」の教えから全ての平等を説く仏教に対する関心が高まっている。日本の若い世代の不安感にも、もっと仏教者が役目を果たして行くべきだとおっしゃって、最後にチベット語の「喝」を唱えられて長野に於ける全ての行事を終えられて金沢に向かわれたのでした。
本当に有り難い機会でした。
病魔に犯された政治、自堕落なメディア
2010年06月03日 | by TAK. KASHIYAMA
中国機の日本領海内の自衛隊船舶への示威行為、中国艦隊の対馬沖航海、宮崎の口蹄疫の致命的な拡散、北朝鮮潜水艦による韓国哨戒艇への魚雷攻撃、安全保障政策、結局沖縄県民、そして日本国民を裏切る譲歩しただけの日米合意等々、国家の重要事態への政府の対応姿勢をみていると、批判や理想論を言っていれば済んでいた野党体質が抜けきれないまま危機管理能力の欠落ばかりが目立ちます。
「ルーピイー(LOOPY)=空気の読めない馬鹿なやつ」呼ばわりされる日本の総理。
日本人ほど「お上」に穏やかに従うことに慣れた国民もいない故にタイで起きている、ギリシャで起きている、中国でさえ起きている暴動のかけらも見えない「鬱状態の1億人の日本人」政権交代から8カ月が経ち、日本が失った国益、国民の期待、世界からの信任を損なった罪は誠に「万死」に値すると個人的には思います。
なぜ、鳩山総理を、小沢幹事長を辞任させる、発言が民主党国会議員から出て来ないのでしょう??
誰が鳩山さんが総理に相応しいと今でも考えているでしょう、権力の座に執着しているだけの小沢さんの空疎な、暴言に誰が「イエス」というのでしょう。
誠に今の政局は日本を自己崩壊させるために悪魔がとりついたようにも思えます。
その退廃の拡散は、テレビ、週刊誌、新聞、雑誌等、メディアの劣化が一因であると考えています。「社会の木鐸」としての誇りを持った記者諸兄はどこにいるのでしょう??
特ダネ、スクープへの情熱を持ったジャーナリストは何処に身を潜めているのでしょう?
特に最近のテレビ番組にはその下劣さに怒りを憶えます。どの局も同じ様な事件事故を同じ様な順番で繰り返すことしかできない、愚かさにはあきれるばかりです。
私が是非,辞めさせるべきなのは不幸な、事件事故の連鎖です。
自殺サイトにも全く知らない同士が集まり、ワゴン車の中で練炭を真ん中に死んで行きたいやりきれない日本人が増殖している今、なにも日本中の事件事故を全国一律に知らせることがメデイアの役割でしょうか?
幸せな、ほほえみが浮かぶ話題こそ、全国民が知りたいのです。
事件事故については全国ネットで扱わない方が良いと思います。無差別殺人のような事件には必ずどこかで模倣が発生します。
そのためにどれほど多くの国民が犠牲となり、愛する家族を意味もなく失い、涙を流しているでしょうか?
先日5月20日、21日と16回を迎えた日本経済新聞社主催のシンポジュウム「アジアの未来」に今年も聴講に参加しました。
シンガポールの国父リー・クワンユー顧問相、ブアソン・ラオス首相、グエン・ベトナム副首相マハテイール元マレーシア首相、ゴーン・タイ財務相、直嶋経産相、そのほか国際通商、安全保障の専門家の参加があり多才な議論が交わされましたが、その中で私がアジアでもっとも尊敬する、政治家リー・クワンユーシンガポール顧問相は昔から年頭の演説を聴いてきましたが常に熱く、冷静に世界の潮流を国民に示しシンガポールが行く方向を、変化の行く末を語って来られました。
この会報の最後に86歳になられてなお、日本に来る前に上海、北京を訪問してから東京に来られた顧問相の発言の一部をご紹介して拙文を閉じたいと思います。
対談の中で「世界の生産性の高い国」の一位にシンガポールが上がり、3位だった日本は27位に零落した理由を問われて、日本を批判するのではなく、「シンガポールは常に世界の変化の波頭を捉えて自ら変革をしてきました」とおっしゃいました。
この言葉の意味するところを私ども日本人、一人一人が真摯に捉えて特に政治家とジャーナリストは自らの役割と負託されている責務を果たして頂きたいと思います。
そうでなければギリシャよりある意味、財政の限界に立つ我が国は誠に壊れやすい危機が目の前にあるのです。
君 国売りたまふことなかれ
2010年05月07日 | by TAK. KASHIYAMA
我々、凡人は自己中心で我が身の欲、我が身の思い『我見我欲』からなかなか離れられません。
108種の煩悩、生、老、病、死の「苦」からも学ぶと言うより溺れてしまいがちです。
これは考えると、個人だけでなく、政治家、政党も、企業も、国も自己中心にひたすら走りたくなる自己をどの様に「律する」か、を上に立てば立つほど、大きくなればなるほど、地方から国政を担う立場になればなるほど、視野、視点を高く、広く持たなければならないと思います。
先日、初めて日本商工会議所の岡村会頭を団長とする17年ぶりという訪中公式ミッションに参加をさせていただき、日々、世界に圧倒的な存在感を押しつけ、恐怖感さえ憶えるやっかいな隣国、中国の建前を学ぶつもりで一週間を公式行事、訪問に同行して見えたものは中国共産党、人民軍が並立する垂直に聳える国家像でした。
5月1日から始まる史上最多の242の国や地域、国際機関が参加する上海万博に、政府(中国共産党)は建設運営費に286億元(3910億円)を投じ会場面積は328haと愛知万博の約2倍、観光客数の見込みを1億人に上方修正するなど強気であり威信をかけています。一方会場周辺には人民解放軍がロシア製新型迎撃ミサイルを会場周辺8か所に配置し、テロ対策として対空警戒態勢を敷いていますが、実はそれは他国テロではなく多民族国家である自国テロに備えたものです。

上海万博の模型図
建設運営費は286億元(3,910億円)、
会場面積は328ha
公式訪問では、よくテレビで見る小沢幹事長率いる修学旅行でもそうでしたが、国家主席の登場する場面でも正面に超大きな壁画があり、その前左手に訪問団代表、右にその場の偉い方という構図は副首相、副大臣、副市長、全て部屋の大きさ、壁画または絨毯の大きさが相対的に小さくなるだけで同じ演出でした。
同時に隅々に「中華思想」を遠慮なく主張して対等の位置づけを期待する―本当に地方の中小企業の苦しみを知る、会議所役員としては胸の痛い思いでした。同行した皆さんの多くは大企業の役員の方々でした。
発言者の中には既に中国に進出している企業もあって、日本で過去に支えてきた中小企業をきつい言葉で言えば「おいてきぼり」にし、そして単にリーマンショック対応と言うことでなく縮小せざるを得ない日本(母国)から個別企業としては正しいかも知れませんが、市場を奪い製造業の破綻を増やし地方の商業の衰退に歯止めのかからない状況を生んで来たことに対する憂いの言葉がなかったことは残念でした。
さらには現政権の終わりのない漂流は国民の「信」を失い、人相だけが悪くなった幹事長、首相、そして節度のない自民党からの離党、小新党の乱立、そこに国政を担う、「志」も責任感もない、人気投票上位と自負するだけの政治家。

政府や共産党本部がある北京市中南海の会見会場前にて
それでも日々、国際環境は変化を続け、日本の漂流は国益を損ね、水資源を含む我が国の「生きる糧」を簒奪されるにまかせ、具体的には中国が水源地の山を買い、韓国が国境に近い島の土地を漁り、個人的な背景により永住在国人に地方参政権を与えてしまう、自主防衛能力の確保無く、沖縄の県民を混乱させ、問題は一普天間問題ではないのに物事を矮小化してしまう特技。
世界から「財政の国債依存」に対する日本からの財政規律回復の意志が見えないことへの不信感が日増しに大きくなり、我が国の当事者でない海外からの指摘に誰が応えて行くのでしょう。居眠り好きの財務大臣でしょうか?
また、雑誌「フォーブス」が発表する世界の企業2000社において昨年は第3位で有った「トヨタ」は360位に転落。2000社の中には日本企業はわずかホンダを含め3社のみ。
それでも会頭の職を与えて頂いている私は、会員企業諸兄には「自己責任。自立」を訴え続けなければなりません。
「変革」に残された時間は短い、それでも次世代の為にも敗戦以降60数年、血と汗で築いてきた先達の努力を砂の中に埋もれさせることのないようにと願うばかりです。
鯛も頭から腐るか?
2010年02月14日 | by TAK. KASHIYAMA
組織も魚の王様「鯛」も外から見えぬ、内臓、頭から腐り始めます。日本の不幸の始まりも政治、経済ともトップへの不信、不安と目先の「疑似餌」に釣られる、私ども国民、凡人の「五欲」から目先の欲に駆られて、メディアには翻弄され、今の、この先のこの国の不幸が政治、経済とも「目の前に有る危機」が迫っています。
まず、国民は自民党の長い権力の座での政官癒着構造から「政権交代」によって清新な日本政治がはじまることを夢見ました。
私個人も政権交代は支持しますが、国民の多くの目線をまとめれば、それは過去の自民党的権力者の小沢幹事長や少なくとも脱税の罪を背負った鳩山総理を政権中枢から放り出して、次世代の民主党の汚れのない政治家に日本の未来を託して「本当の政権交代」のスタートをきる自浄作用が行われなければなりませんでした。
しかし小沢幹事長への権力の集中は独裁的で「古い、古い、田中角栄流、数の論理」又、「壊し屋」と言われるように過去、幾多の政党を作っては壊し、その度に私腹を肥やしてきたこと、過去の発言に責任を持たず、権力維持の方便に嘘を重ね今は徹底的に自民党を壊している最中です。
それは小沢氏の猜疑心の、また、小心で「過去の我が罪」を認識しているからこそ秘書をトカゲの尻尾のように使い捨て、同志として信頼関係があると信じていた多くの政治家をも切り捨てて来た。最近の側近と言われる細野豪志衆議院議員がテレビに映し出されている顔がまるで「能面」のように表情を隠している姿が哀れです。
さらに鳩山総理の個人献金リストの「嘘」、母親から年間2億円近い、私どもの生涯賃金に相当する「贈与」を知らなかったと強弁する姿も情け無いことです。
鳩山さんへの妙な中年女性の支持は名門、大金持ちとのイメージからくる誤解によるもので、確定申告の時を迎え忸怩たる思いで見ているのは私だけでしょうか。
少なくとも90歳を越えた母親へ出来る仕打ちでは無く、親不孝も極まれりで母親を守るために「潔い辞任」こそが生みの親への感謝の示し方でしょう。
さて、経済界をみると世界中に広がる「トヨタのリコール問題」は、単にトヨタ1社の問題で済まない、衝撃波は「MADE IN JAPAN」全ての「ものつくり企業」大中小問わず甚大な津波に飲み込まれる危機を招いています。
私は個人的にトヨタが生産世界一を目指さぬよう、願って来ましたがアメリカ市場への販売量、利益の過剰な依存、に加えてテキサスにアメリカの自動車産業の最後の利益を産んでいた「SUV」大型車の対抗車「タンドラ」の工場を立ち上げたときには肝を冷やしました。
また、トヨタの財務はトヨタ銀行と言われる強固な安心感を周辺産業、業界、国民が抱いていて桁違いの無借金企業と思われていますが、実は既に連結で「12兆円」を越える借入れも有る、日本最大の借入金を持つ企業でもあるのです。
「三河の田舎者」と揶揄されながらも「質実剛健」の経営が失われているのです。
自動車産業は誠に裾野の広い、2万点を越える部品の集合体から、エレクトロニクス、IT コンピュータ技術の固まりに変わり、さらに参入障壁が高かった業界から電気自動車に移りつつあるいま、勿論すぐにではありませんが誰でも参入できる産業に移行中です。
日本中の世界市場で戦う日本企業にとって戦後長い時間をかけて先達が築き上げた日本品質への信頼は今回のトヨタのリコール問題で破壊され、中国や韓国企業の進出、競合を激化させることは間違いありません。
起きてしまったことはやむを得ないと思いたいが日本のリーダー企業が犯した成長でなく膨張の結末は計り知れない後遺症を残すことでしょう。
政権交代に国民が託した希望、日本経済の基盤である高品質への世界からの信頼共に「頭から腐る」ことにならぬよう、「縋る」思いです。
新年のご挨拶 ~「自らの知恵」で創る年~
2010年01月05日 | by TAK. KASHIYAMA
新年明けましておめでとうございます。
昨年は政治経済、暮らし、年金、教育現場の悲鳴、国民にとり同時に佐久市民にとっても、また地元経済を支える商工会議所会員の皆様にとっても先の見えない不安、不信が重なり深い霧の中に身を置き、迷いの多い365日でした。
年頭にあたり、皆様の参考になればと思い、幸田真音著、「舶来屋」よりの一節を引用させていただきます。
この「舶来屋」は幾多の高級ブランドを日本に紹介してこられた、現「(株)サンモトヤマ」会長である茂登山長市郎氏の第2次大戦の戦場経験、そして何とか母国に辿り着き敗戦直後の混乱、混沌、荒廃の中から自分の才覚により立ち上がり、新たなビジネスモデルを創造された道筋を描いているのですが私の様な者でも「涙」なく読み切ることは出来ませんでした。
その本の178ページに若い男女の好奇心溢れる質問、洋司(作中の登場人物)が「本当に閉塞感ばかりの世界ですよ、未来は灰色です、最初からゲームの勝敗は決まっているんです」との言葉に茂里谷氏(作中茂登山氏の仮称)は次のように語ります。
「だったら言うが、僕らの時代は、けっして他人のせいにしなかった、いや、そんなゆとりすら無かったよ。国のせいだとか、社会が悪いとか、いくらそんなことを言っても自分の口にはなにも入らない。撃たれないで、生き延びる為には、自分が撃つしかないんだよ。戦争が終わってやっとの思いで国に帰ってきたら、今度は生きていくための別の戦争が始まった。そういう時代だったからな~」。
そして「いつの時代も答えを見つけるのは簡単じゃない。それにどんなに難しくとも君自身が自分で見つけるしかない」と続きます。
作者が言うように「自分自身の答え」を今年はメディアに毒される事にならないように、劣化して「社会の木鐸」たり得ないテレビ、新聞、雑誌からの影響を受けない「自らの知恵」で創っていく一年でありたいと願っています。
今年も地域最大の総合経済団体である佐久商工会議所は役職員ともども「身を使い、汗をかき」努力して参りますのでよろしくご指導ください。

