年頭のご挨拶「幸せについて考えましょう!!」

2012年01月05日 | by TAK. KASHIYAMA

「壬辰 みずのえたつ」の年が明けました。
会員皆様、佐久地域の皆様、日本の全ての皆様にとって希望に満ちた年になりますよう、心からお祈りいたします。
昨年は日本のみならず世界70億人の地球人が、身の回りに起こる予想を超えた現実に縋るものも見つからず、空しい希望に身を震わせた365日であったように思います。
新しい一年の出発に際して提案させてください。

「幸せについて考えましょう!!」

誰一人「幸せ」を望まぬ人間は年齢、男女、住む国・地域、異なる宗教、異なる政治体制にあっても居ないことと思います。
我が国を始め多くの国は数十年に渡り「市場原理主義、個人主義」に沿って国の運営、経済活動が行われてきました。しかしここ20~30年の間に国を問わず政治の貧困、貧富の格差が拡大、固定化して潤いのない社会が広がっただけのように見えます。
今日の現実世界は、私どもが求め、努力してきた世界、日本国の物語の何幕目に当たるのでしょう。

新しい知恵を加えましょう!!
そして誰もが「幸せ感」で自らを包みましょう。
数年前から私なりに探して来ましたが、新しい概念をすでに1976年に発信しておられた国がありました。
そしてその概念は、混迷の世界の中で昨年7月19日の国連総会において、『加盟諸国は「国民総幸福」も目指すべき』との決議を採択されました。内容は「幸福の追求は基本的な人類のゴールである」とされています。

 

この「国民総幸福度」を最初に世界に発信されたのは、ブータン王国先王の第4代ジグミ・シンゲ・ワンチュク国王(昨年の11月15日から国賓として我が国に滞在されたブータン王国第5代ワンチュク国王陛下並びに妃殿下の父君)が16歳の若さで即位されて国中を歩かれ、国民と接し、声を聴かれて発想されて、想いを膨らませて21歳の青年君主になられたときに、国民総幸福(GROSS NATIONAL HAPPINESS 略してGNH)の国是を天命としてブータンの未来を担う決意とされたと聞いております。

その柱は
1.経済的自立  2.環境保護  3.文化の推進  4.良き統治

その指標は
1.精神面の幸福  2.人々の健康  3.教育 4.文化の多様性  5.地域の活力  6.環境の多様性と活力  7.時間の使い方とバランス  8.生活水準・所得  9.良き統治

となっており1905年の国勢調査ではなんと国民の「97.7%」が「自分は幸せ」と答えています。

我が国で同じ質問を受けたら皆さんはどんな回答をされるでしょう。背筋が寒いですね。
私の夢「ブータン王国訪問」が叶ったのは昨年2011年9月1日でした。
観光インフラがこれからの国ですから現在は年間40,000人を基準としていて、何が何でも観光客を拡大したいとは考えておられないようです。まずは道路などのインフラ整備、ホテルの拡充、ガイドの養成、トイレなど女性の方々に清潔感を認知されるようになる整備途上です。
観光客はアメリカ人が一番多く、日本人は2010年では3,600人とのことでした。

短い、限られた訪問先でしたが、どこでも感銘、感動、学びを得ることになりました。
私どもは7名のツアーで、ゾンと呼ばれる地区ごとにある行政、法務、教育、寺院、修道院を兼ねる中心施設、民家訪問、農業拠点訪問、小学校訪問、更にはJICAブータン事務所の皆様との懇談、高僧の法話などを聞かせていただきましたが、どこに行っても、誰に逢っても、穏やかな笑顔で迎えられました。

大震災の翌日、3月12日にはブータン国民全体での追悼の祈りが捧げられました。
こうしたブータン王国と日本の温かい繋がりは昨年10月にご結婚、新婚旅行先を日本とされて11月15日に国賓としてお迎えした、ブータン王国第5代ワンチュク国王陛下、妃殿下のお二人が日本人に残された爽やかな印象の全てがブータン王国を象徴しておられたと思います。
国王ご夫妻の来日後、国会における演説や福島始め被災地でのお言葉、青年、子供たちに対する期待と愛情。とても31歳の年齢の方の発言とは思えぬ感動を与え続けてくださいました。

私は幸いにも17日に開催された国王ご夫妻歓迎レセプションに参会させていただき、短い時間でしたが直接ご挨拶をさせていただく幸運に恵まれました。

国民総幸福を国是とするブータン王国の旅から学んだ幸せの基は「親子、家族、友人、地域との絆」にあると感じました。「国王への崇拝、日々の生活に根ざす仏教の教え、親子三代大家族主義への安心」の大切さを理念とし、医療と教育は無料であり、小学校一年から国際化に備え英語教育を始めています。
経済的にはヒマラヤ山脈からの豊富な水量を活かした究極のエコである水力発電を稼働してインドへの売電をしています。それで得た収入は国家収入の40%を占めており、現在も120万キロワットの水力発電所を建設中でした。

最後にワンチュク国王陛下が福島の小学校での子供たちに「皆、一人ひとり、心の中に『龍』がいる、その龍は一人一人の経験により育つのです」とお話しされました。
日本も今年は「壬辰」龍の年回りです。ブータン王国は「雷龍」の国「龍によって加護されている国」とのことです。
ヒマラヤの麓、人口70万の小国が抱く日本への敬愛に感謝して先王が発した「国民総幸福」の願いを、我が国でも国民一人一人が「絆」を強め「物から心」、「足るを知る」ことに価値観の重心を移していく年の初めにしてはいかがでしょう??

2011年地球軸が動く、経済が軋む。

2011年12月02日 | by TAK. KASHIYAMA

本年10月末に地球人口は70億人を超えましたが、日本の人口は初めて実数で減少して世界に先駆けて「超高齢化、人口減少」の時代が現実になりました。地球は70億人の重さに耐えられるのか、10億人が一日$1.00以下の暮らしを強いられ餓死ライン上にいると言われています。一言で10億人と言っても日本の総人口の10倍近くになるわけですから深刻ですよね。結果、地球という貴重な太陽系の「小さな星」は蝕まれ、自然破壊が進み、異常気象、生態系の激変、絶滅危惧種の増加など悲鳴を上げています。

今年発生した世界の災害は過去にない規模、激しさ、記録に無いほどのレベルで地球人に警鐘を鳴らしているように思われます。勿論、3月11日の東日本大震災、M9レベルの地震は1000年に一度と言われ、津波も同様です。アメリカのハリケーン、欧州の寒波、アジアの台風、タイの国土の三分の一を超える面積が冠水した豪雨、バングラッデシュの水害、インドの猛暑、地球の軸が移動して日本も亜熱帯地域になったのではと懸念されます。 つまりは過去のインフラ整備と記録に基づく備えは結果不十分で、自然や宇宙からのメッセージに対して、日本の官僚機構も「想定外」を連発していかに税金をがぶ飲みして来たかを晒して厚顔無恥というのが実相です。
1980年代は円高が欧米の圧力によって誘導された時代でした。そのために私はイスラエル、ユダヤ民族から学ぶべきとして故糸川英夫先生などと同行させていただき、四国程の国土で人口500万人のイスラエルの概ねすべての大学、研究機関を訪問して可能な限りの当時の最先端の研究者から講義を受けてみました。そこからは「量より質、売り上げより付加価値」「常に世界初、世界一、物まねでないオリジナリテイー」を力説する学者、経営者が居り、人口対比でノーベル賞受賞最多をもって研究開発の先端性を示していました。
当時は「アラブボイコット」の怖さがありイスラエルと交流することにためらいを示す日本の企業が多く、アメリカの積極的な共同研究機関の設置などを見ながら日本の孤立を恐れていました。学んだからと言って実践できていないのがわが身の辛さです。

それから約30年、世界経済はいわば市場原理主義が限界を超えパワーバランスが崩れて限りない膨張を続け、格差を広げ、実体経済より「ファンド、投機マネー」の通貨量が数十倍に達した結果、世界の希望的経済秩序は破壊されて中央政府は日本も含め統制機能を失って10数年前にタイから始まった通貨危機はたちまちアジア全域に広がり、韓国経済は破綻の淵で「IMF]の管理下で激痛を伴う経済改革を余儀なくされました。が、いまギリシャから始まったヨーロッパ、ユーロ圏の破綻はおそらく楽観論をあざ笑うように、これからさらにPIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)と言われる国々で国債の金利が高騰して、先月開催の真壁先生の講演でも金利7%が危機ラインと指摘しておられますが、ユーロ圏17か国、EU27か国が巻き込まれ、更にはそれぞれ地雷を抱えるアメリカ経済、中国経済、日本経済が影響を受けて、政権交代がほとんど全ての国で起こるでしょう。そしてすでにアラブ諸国が長期独裁政権の崩壊、EU既にPIIGS各国では首相が代わりましたが、11月20日のスペイン総選挙でも政権交代を国民は求めるでしょう。

問題解決には各国国民が痛みを受け入れるかですが、貧富の格差が「構造的なもの」になり、今感情的なデモなどの行動に終わり、各階層共に「人間の業ごう」である「自分が良ければ」に流されてしまいそうです。
我が国も絶望的な「政治不信」が国民の自己防衛本能を刺激して「大局より身の回り」、見て見ぬふりをする国民の増加は消費に消極的になり、政府の増税は税収を下げるだけです。意味のない財務大臣の円高阻止は「税金、国富10数兆円」をどぶに捨てただけであって、スイスフラン防衛に断固たる姿勢のスイス政府、中央銀行の決意の爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいものです。

自然の脅威、人為的破綻、専門家でない原子力村住人(経済産業省原子力委員会)いわゆる「東電福島第一原発」周辺は今後40年近くに渡り、「帰りたいけど、帰れない故郷」になってしまわないでしょうか??佐久平にもホットスポットがあるくらい世界に信用されない政府、東電の発表データの自己保身、政府の当事者能力不在、一方民間経済界も大王製紙、オリンパスのようなガバナンス不在は情けないですよね~~

こんな2011年を早めに見切り、新たな価値観をもって2012年を攻めていきたいと願います。

ブータン王国より戻って

2011年10月18日 | by TAK. KASHIYAMA

日本の着物に似ている「ゴ」と呼ばれる男性用の民族衣裳。「ゴ」の下には「デュゴ」と呼ばれる白い襦袢を着る。(ゴとデュゴの袖は10㎝長くそれを折り返す)

念願の「幸せの国 ブータン王国」への8日間の旅から戻りました。
羽田から空路でタイのバンコック、バングラデシュのダッカを経由して10時間程で、有視界着陸に心配しながら標高2300mのブータンにある唯一の空港パロに到着しました。到着後すぐワゴン車に乗り、今回の旅の仲間5名の皆さんと首都テインプーまで移動しました。

暫く前までは入国制限もあり、観光も政府の管理下にあったとの事でしたが道路、宿泊等、観光インフラが不十分であり、同時に自国文化を守る立場からも必要であったと納得しました。

現地宿泊のホテルからブータン・ヒマラヤのチョモラリ峰(7,314m)を望む。

さて今回のブータン訪問は、日本商工会議所国際部の小野部長さんのご配慮と現地JICA(国際協力機構)の仁田所長さんのご協力により初訪問でき、限られた日程のなかで多くの事を学ぶ機会をいただいたことに感謝申し上げます。
簡単にブータン王国の説明をしておきますが、位置的にはインド、中国等に囲まれた九州くらいの面積に約70万人の人口を持つ、小国です。
現在は結婚式(10月13日14日)を待つ若き五代国王のジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク殿下の治世下にあります。

私の関心は四代国王のジグミ・シンゲ・ワンチュクが1976年に21歳の若さで掲げた国是「国民総幸福度」にあります。
日本を含む、いわゆる先進国はGNP(国民総生産)あるいはGDP(国内総生産)の数字で国の豊かさや成長を計ってきましたが、私に見える、中国を始めとする経済発展モデルはヨーロッパ、アメリカ、日本も崩壊寸前で目的と手段が混同され、目指したはずの各国民の幸せは空虚でもろく、ほんの一握りの人達と官僚を除いて実現不可能と言え、現在の継続性も担保されていないように見えます。
何かが欠けている、不安感が募る日本の現実、国際社会においても無視される内向きの政治の限界、尊敬の対象にならない国会議員、諸先生。私ども商工会議所会員は脱日本以外に先の見えないような誤解を、恐れを抱いています。
しかし、私は誇りを持ってこの国を次世代に引き継ぎたいと念じております。その為のパラダイムシフトが必要です。そうするには、ヒマラヤの山際の小国「ブータン王国」から新しい国際社会への警鐘、提言である「国民総幸福度」の考え方を共有する事だと思います。

日本は戦後66年間で何を得て、何を失ったのか??国民の「幸せ感度」を「金、物、家族の絆、他人の不幸、責任感、恥の心」などと引き替えにしてきたように感じます。
確かにアメリカの庇護の下に戦後は始まり、自国防衛の代わりに経済発展?に投資して来ましたが、数字だけの世界第2位から転落するのも当然の事ですし、少子高齢化の大津波は想定の範囲です。にもかかわらず昔の夢の続きに浸っていようとするよりブータンに学び、今から日本人の穏やかな幸せを振り返って見た方が足下を確かにすると思います。

GNH(グロス・ナショナル・ハピネス=国民総幸福)「社会の最終目標は国民の幸福実現にある」 このブータン発の波は今世界で真剣に研究、実践に近づいています。
2011年7月19日、今年の国連総会で「社会経済開発の達成および測定の為に、幸福と言う視点をより一層取り入れるよう」全加盟国に求める決議が採択されました。
さらに“幸福の追求は基本的な人類のゴールである”として物やお金で計るGNPやGDPだけを指標とすることからの脱却を求めています。

織物博物館(4代国王の4番目の王妃の肝いりで建てられた)で実演している少女。国民皆笑顔が美しい。

ブータン王国滞在中、JICAブータン駐在の仁田所長さん、滞在 20年を越える津川さん、佐久出身で看護師のシャヒ綾子さん、現地で結婚して幸せな青木さん、アマンコラリゾー トの上村マネージャーそれぞれの皆さんの体験、見解、自らの変化、日本を見る目などゆっくり話し合う時間をいただきました。
旅の途中訪問したブータンで最も有名な日本人で、日本農業を長年に亘り無償で指導なされた「ダショウ西岡」(注)さんの成果である「田畑、案山子」。築200年のドルジさんの自宅へ上げて貰っての日本への敬愛、東日本へ大震災への国民上げての祈りについての会話。

現地小中9年制の学校にも訪問したところ、海外青年協力隊からの日本人の派遣教師が2人いらして、おひとりは長野市出身という不思議な出会いでした。
そこは670名の子供たちの学び舎で、朝8時半からの全校朝礼は10分程、経巻を唱えて始まりました。次に校長先生の訓話そして3人の生徒が綺麗な英語でスピーチ(小学1年から英語で授業)1人目は世界のニュース、2人目は我が家で有ったこと、3人目は今日の目標を発表していて驚きました!!
ハンデイキャップの子供達60数名には先生の手話と上級生のケアが自然に行われていて美しい光景でした。

ブータンの学校では毎朝全校生徒が校庭に集まって朝礼が行われています。

最後に国旗掲揚、そして国歌斉唱、涙が出ましたが日本でもこうありたいと願います。
今回はブータン西側の一部の観光でしたが、国土は南が標高260mからヒマラヤの麓7700mまで多様な生態系があります。国民は信頼安心できる国王の下の議会制民主主義、大家族主義によるセーフテイネット、仏教への国民的帰依、従来概念の数値では見えない幸福感をお裾分けしてくれるような美しい笑顔。

世界で唯一チベット仏教(ドゥク・カギュ派)を国教とする国家。敬虔なチベット仏教徒の子供たち。

長くなりましたので拙文を閉じなければなりませんが、ブータンのGNHの詳細は佐久商工会議所ホームページにアクセスしてみて下さい。例えば4つの柱は1.経済的開発、2.自然環境の保護、3.伝統文化の保護、4.良い統治。財政を支えるのは自然に優しい「水力発電のインドへの売電」これも驚きました。

なお5代国王は新婚旅行に日本を選ばれて、11月に近くの川上村ご訪問を検討されているようです。是非、佐久にもご来訪いただきたいですね。

参照資料検索:JICAブータン事務所、西日本新聞社「幸せの描き方ブータンのGNHの今」
注:ダショウ西岡/南アジアや東南アジア地域の経済開発を推進することを目的とする経済協力(コロンボ計画)の専門家として1964年に西岡京司・里子夫妻がパロに着任。西岡氏は1992年に亡くなるまで、日本・ブータン友好の懸け橋として大きな足跡を残し、国王から日本人として初めて「ダショウ」の位を贈られた。

軋む世界、呆ける日本

2011年09月02日 | by TAK. KASHIYAMA

政治家にとって特に日本のトップとしての総理には「言葉の重み、言こと霊だま」が欠かせません。自民党が良かったと言うわけでもありませんが、政権交代後の民主党の鳩山,菅の両総理とも言葉の軽さは国益にならず、国際外交への配慮を欠き、自らの発言をあっさり無視し、手順、理念のない思いつき発言をし続け、市民運動家のようなアジ演説、中国・韓国・北朝鮮などへの過剰な配慮、教育の骨抜きと国旗・国歌への不敬、沖縄基地問題への無定見な発言の続出、総理を辞めたら国会議員を辞める発言を再度否定して政界のご意見番のように振る舞っています。それを取り上げるメデイアの不見識。

このように政権交代から僅か 2年、 2代で日本を国際的孤立または無視される国に貶おとしめてしまいました。これは勿論我々国民の愚かな選択の結果ですが誠に無惨な状況です。我が国が世界の潮流を見ないで、知らないことにしながら無為に過ごしているこの時期に悲運な事に 3月11日を迎えてしまいました。

世界を見ればあちこちに軋みが表面化しています。
まず EUが27カ国に無理な拡大をしてきた結果、我が国の「夕張市」のように財政破綻をおこしデフォルト(債務不履行)に陥った国がギリシャ、アイスランド、ポルトガルと発生しています。ドイツ、フランスが必死でユーロを守ろうとしていますが、自国の金融が耐えられる限界にきています。同時にイギリスのように自国通貨ポンドを維持してきた国も、若き首相の下で発足した新政権の財政立て直しの負の影響が、学生を含む若年層の反発から全国的に過激な暴動に走り、ツイッターでデモを呼びかけた学生二人に懲役 4年の厳しい判決で臨んでいますが、おそらく逆効果になるのではないでしょうか?

アラブ諸国では「ジャスミン革命」と呼ばれて成功したかに見えたチュニジアは、若い世代の蜂起を市民の支持を踏まえ軍部が先頭に立つことになりました。その後にはエジプトのムバラク政権が 40年近い独裁の終焉を迎えました。この国も若年層が中心でしたが、現況は政権崩壊の中核と期待された軍部が曖昧な態度をとっていることから、国政が固まらずに再度の暴動が懸念されています。

一方リビアではしたたかなカダフィ大佐の演出?と、もともとあった統合国家としての国内対立が内戦型に変化しており、これもフランスやイギリスの支援の国家戦略により複雑な落とし所の模索中でしょうか。

中国では来年の習新政権の発足を前に、上海閥と共青同の主権争いの影が新幹線事故対応、インフレ対策、地方に内在する年4万件を越す民衆の政権批判デモ、ネットの回線封鎖等の未熟な非民主主義的対策に現れています。
ロシアでも来年の大統領選挙に向けプーチン首相の「神格化」の演出を含めて石油、ガスの豊富な資源、資金を土台に強権化しています。

両国とも日本の外交不在、内向きな弱い国日本を叩き、国民への反日感情を煽り、国家としての象徴的な領土問題を自国有利に展開していますが、我が国の対応は腹立たしいばかりです。
さらにアメリカでも来年の大統領選挙に向け、オバマ大統領は民主党と共和党のねじれを乗り越えられず、国債発行限度額の引き上げ問題で債務不履行の瀬戸際まで追い込まれ、世界基軸通貨としてのドルへの信認を弱体化させ、世界の秩序を守る役目の放棄に繋がると共に、政策批判を越えオバマ大統領への人種差別の気配まで感じさせました。

前述のヨーロッパのユーロ圏の混乱とアメリカ国債の格下げは一気に世界同時株安を招き、世界同時金融恐慌の崖っぷちにいます。ドル不信が円買いになり現在は過去最高の 75円台を伺う気配で日本の震災、デフレ、政治不信から抜け出す気力を殺いでおり、結果日本国内の雇用を悪化させ、大企業から日本脱出が静かに加速していますが、競争相手である特に韓国は、ウオン安で官民の輸出競争力を維持し日本との競争優位を保ち、日本の弱体化を仕掛けています。

そんな中、我が国では民主党代表選挙などとコップの中の喧嘩に熱中しています。野党の谷垣自民党の迫力の無さにはがっかりしてしまいます。リーダー不在は日本の悲喜劇ですね。

以上申し上げて来ました世界の流れに対して「何も出来ない日本」「日本人の民度への批判」のイメージが拡散しています。そして「震災対応、原発対応」の遅れはこれまた稚拙な政治能力、怒らない日本人への違和感を醸成しています。

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添付した右の資料の様に日本の財政実態はデフォルトを起こした国々より借金過剰です。
過去の政治のツケであり、国民の甘え、自分が良ければ良いとの選択によるものではないでしょうか?
しかしながら現在は未来に続き、我々日本人一人ひとりが目覚めなければ、子供達に不名誉な我慢を押しつける事になり、世界中から簒さん奪だつされる国に堕ち込むことは明らかです。

毎度同じ様なコメントですが「普通な国、自分で守り、考え、鍛えて行く国」を急ぎ再構築する必要を痛感しています。
暑い夏、異常気象の影響はこれから更に我が国の季節感、植生、生態系を壊し、変えて行きます。皆さん、去年ぐらいから「爪、髪の毛」などの伸びが異常に早くなっていませんか? 日本が熱帯化しているのです。弊社のインドネシア駐在と話をしても、同じように日本にいたときよりも「爪、髪」の伸びが早くなったとのことでしたから、これは、老化現象が進んでいる現れと言えます。熱帯化がスピードを上げているのです。全て意味があって起きていると言われますが震災、現政権の恥、どんな事に気がつけば良いのでしょう??

根腐れの民主主義

2011年07月04日 | by TAK. KASHIYAMA

平成23年3月11日 東日本大震災、東京電力(株)福島第一原子力発電所の崩壊、それに続く余震、国家国難の大震災と原発問題の発生と日本人にとって忘れてはならない日付になりました。

震災の発生、多くの国民の犠牲を奇禍としてゾンビの様に権力に執着した「菅」総理はその後、思いつきの言動を弄して震災復興を原発の冷温停止を言いつのり、政権にしがみついています。
更には国政に参加する国会議員として詐欺的行為によって「日本国憲法第69条」内閣不信任案の採択という厳粛なる行為を踏みにじり、日本の戦後政治に大きな汚点を残したのですが、本人は一部「市民運動家」の持つ純粋性を足蹴にして日本国そのものの名誉も踏みにじったのです。

民主党内の権力闘争の中で政権を握り、前総理に「ペテン師」と呼ばれても虚ろな人相を曝しながら国民を愚弄しています。
被災地ではいよいよ梅雨の季節に入り、月末には気温も上がり、周辺避難所の皆さんは各漁港の冷凍倉庫に保存されていた魚が溶けた腐臭を「銀蠅、ヤブ蚊」と共に耐えられない苦痛の生活を強いられており、しかも網戸もない、冷蔵庫さえない、当然エアコンもない、逃げられない場所に置き去りになっています。

そして政権与党の幹事長始めとする幹部の面子を潰しながら6月22日今国会の期末日に70日間の会期延長と意味不明な合意文書に延命のトリックを隠しています。が、映像に映る本人の人相は卑しい、孤独な、哀れな顔に変わっています。

さて私が憂うのはこの「菅」総理一人の言動だけでなく、全国会議員の行動に象徴される「民主主義の幻想」自己崩壊です。
どの国も今の中近東の独裁国家においても傷みを伴う変革を国民自らの意志と闘争により「民主主義」を手に入れるプロセスにいます。
翻って我が国は「アメリカによって与えられた民主主義」を無批判に歪んだままで飲み込んできました。都合の良い解釈で我が身を「楽」にアメリカに寄りかかったままで今日の「日本国の崩壊」まで落ち込んできました。「権利の主張には義務の裏付けが必要」です。
日本人の伝統的な道徳観を示した教育勅語のような国家として教育の基本理念がなくてはならないと思うのです。

最も悪質だったのが全部とは言いませんが教育者です。左翼運動のエネルギーになって保護された先生が「国歌君が代、国旗日の丸」を否定して歌わない、頭を下げない、こんな教育者の下で自己中心の子供達が育ち、親になり、菅直人になったのではないでしょうか?
悲しい現実です!!

大戦で国のために尊い命を捧げた300万人を越す英霊にどの様に頭を下げたら良いのでしょうか??
今のままでは震災発生当時危惧したように復興は進まず、仮設住宅は空き家になり、地盤沈下した沿岸は満潮時には既に水に沈み、三陸海岸線500キロ 日本の漁業の中心地は集約しなければ生き返らないでしょう。

今回、露わになったことに政官癒着の現場があります。情報開示を怠り不透明さを露呈し経営体質に疑念を抱かせた電力業界、公共鉄道業界。高速道路関連企業などは従来の体制維持の大義名分を失いただ上から目線で、コスト転嫁を続け料金改悪、国際競争は劣化し、結局「誰が稼ぎ手か?」を考えずにいるばかりです。

そして体力の有る企業から「日本脱出」を始め産業の空洞化が進み、より官僚独裁国家に変質せざるを得ないのではないでしょうか。
同じように震災当初の国民の連帯感も政治不信から弱くなって、地勢的事情からも阪神・淡路大震災の時のような短期復興はならず、また、ボランテイア活動も恐らくは夏前には週末しか人手が集まらないようにならないかと心配しています。
こんな、国に、政治に誰がしたのでしょう??我々、国民、一人一人の責任ですよね。

時間をかけて現実逃避、世界の変化から目を逸らしながら 日本は「ガラパゴス化」してきたように思います。