今、日本国そして日本人は 何を試されているか?
2009年05月13日 | by TAK. KASHIYAMA
梅が咲いて散り、桜が咲いて雨に打たれ風に舞う...。四季、自然の移ろいは変わらぬ様に見えながらも大きな宇宙、地球規模での自然破壊、環境破壊が進んでいます。
元をたどれば人災、個人の小さいと思われる『欲』が重層し、自然の持つ無限と思われていた自律能力を超えてバランスが崩れ異常気象による水源の枯渇、砂漠化、レッドリスト(絶滅の危機に瀕している野生生物のリスト)にあがる動物、植物、昆虫、微生物が激増している現実をみると、まさに地球の悲鳴が聞こえるようです。
自然と同様に人類においても地球規模でこれまた小さな人間の欲が固まり、肥大化してIT技術の叡智を傾けてセーフティネットを張ったはずの経済も、最初は一人のローン返済の滞りや金利支払いの不履行が付けた火種が、長く伸びた火縄の先には誰もが予想をしていなかった「世界同時不況」の引き金に繋がったのでしょう。
その中でもいわゆる先進国のなかで我が国日本が実体経済ではもっとも深刻な影響を被っています。
冷めた国民の目に映る政治、行政、金融、企業の不確かさ。特に「国益、国民を守る」ことは「国」として最優先にしなければならない世界での常識だというのに、責任の回避、たらい回しとなっているのが現実です。内政ではごまかせても、外交や世界の舞台では恥をさらすだけ、もしくは理解されない言動が日本という国そのものを異端の国として疎外されてしまうのです。
人は金が有るからといって尊敬されるわけでもなく、人格、人徳、理念、覚悟、ある種の美意識等々(私に備わっているわけでは勿論有りませんが)が備わっていてはじめて尊敬の念を抱きます。エネルギー、希少金属等の確保をはじめとした国家戦略が不足しているのは、建前を言える人は多いが水面下で汗をかくべき政治家や公務員のこうした尊敬に値する人たちが少ないからなのでしょうか。
最近の例ですと北朝鮮のミサイル問題も明確に自国を守る決意さえ国民が共有できず、メディアも社会の木鐸たり得ず、日和見の評論家のコメントが空しく流されるだけですよね?
国家、国民を守る、自衛の決意だけは与野党問わず共有するべきなのにそれさえ成らず、アメリカのオバマ大統領がソマリア沖の海賊に人質になった一人の船長を救出するために特殊部隊シールズを派遣して海賊を三人狙撃して解放したことに比べ、残念ながら我が国の自衛隊は手足を縛られての活動に制限されています。大きな音を出して海賊が近づくのを防ぐと言った自衛隊員の志気を下げるような指示で、自分達は安全な場所にいての国会審議とは何なのでしょう?
いつもお読み頂いている会員の皆様には、立場上もう少し穏やかに書けないのかとお叱りも有るかと存じますが、私どもがこの佐久にいて感じている恵まれた生活感覚と世界の現実から置き去りにされつつある日本という国の国民としての危機的状況への心理的ギャップは、子供達への責任を考えた時には更に胸の痛む景色が眼に映るような気がしてなりません。

