病魔に犯された政治、自堕落なメディア
2010年06月03日 | by TAK. KASHIYAMA
中国機の日本領海内の自衛隊船舶への示威行為、中国艦隊の対馬沖航海、宮崎の口蹄疫の致命的な拡散、北朝鮮潜水艦による韓国哨戒艇への魚雷攻撃、安全保障政策、結局沖縄県民、そして日本国民を裏切る譲歩しただけの日米合意等々、国家の重要事態への政府の対応姿勢をみていると、批判や理想論を言っていれば済んでいた野党体質が抜けきれないまま危機管理能力の欠落ばかりが目立ちます。
「ルーピイー(LOOPY)=空気の読めない馬鹿なやつ」呼ばわりされる日本の総理。
日本人ほど「お上」に穏やかに従うことに慣れた国民もいない故にタイで起きている、ギリシャで起きている、中国でさえ起きている暴動のかけらも見えない「鬱状態の1億人の日本人」政権交代から8カ月が経ち、日本が失った国益、国民の期待、世界からの信任を損なった罪は誠に「万死」に値すると個人的には思います。
なぜ、鳩山総理を、小沢幹事長を辞任させる、発言が民主党国会議員から出て来ないのでしょう??
誰が鳩山さんが総理に相応しいと今でも考えているでしょう、権力の座に執着しているだけの小沢さんの空疎な、暴言に誰が「イエス」というのでしょう。
誠に今の政局は日本を自己崩壊させるために悪魔がとりついたようにも思えます。
その退廃の拡散は、テレビ、週刊誌、新聞、雑誌等、メディアの劣化が一因であると考えています。「社会の木鐸」としての誇りを持った記者諸兄はどこにいるのでしょう??
特ダネ、スクープへの情熱を持ったジャーナリストは何処に身を潜めているのでしょう?
特に最近のテレビ番組にはその下劣さに怒りを憶えます。どの局も同じ様な事件事故を同じ様な順番で繰り返すことしかできない、愚かさにはあきれるばかりです。
私が是非,辞めさせるべきなのは不幸な、事件事故の連鎖です。
自殺サイトにも全く知らない同士が集まり、ワゴン車の中で練炭を真ん中に死んで行きたいやりきれない日本人が増殖している今、なにも日本中の事件事故を全国一律に知らせることがメデイアの役割でしょうか?
幸せな、ほほえみが浮かぶ話題こそ、全国民が知りたいのです。
事件事故については全国ネットで扱わない方が良いと思います。無差別殺人のような事件には必ずどこかで模倣が発生します。
そのためにどれほど多くの国民が犠牲となり、愛する家族を意味もなく失い、涙を流しているでしょうか?
先日5月20日、21日と16回を迎えた日本経済新聞社主催のシンポジュウム「アジアの未来」に今年も聴講に参加しました。
シンガポールの国父リー・クワンユー顧問相、ブアソン・ラオス首相、グエン・ベトナム副首相マハテイール元マレーシア首相、ゴーン・タイ財務相、直嶋経産相、そのほか国際通商、安全保障の専門家の参加があり多才な議論が交わされましたが、その中で私がアジアでもっとも尊敬する、政治家リー・クワンユーシンガポール顧問相は昔から年頭の演説を聴いてきましたが常に熱く、冷静に世界の潮流を国民に示しシンガポールが行く方向を、変化の行く末を語って来られました。
この会報の最後に86歳になられてなお、日本に来る前に上海、北京を訪問してから東京に来られた顧問相の発言の一部をご紹介して拙文を閉じたいと思います。
対談の中で「世界の生産性の高い国」の一位にシンガポールが上がり、3位だった日本は27位に零落した理由を問われて、日本を批判するのではなく、「シンガポールは常に世界の変化の波頭を捉えて自ら変革をしてきました」とおっしゃいました。
この言葉の意味するところを私ども日本人、一人一人が真摯に捉えて特に政治家とジャーナリストは自らの役割と負託されている責務を果たして頂きたいと思います。
そうでなければギリシャよりある意味、財政の限界に立つ我が国は誠に壊れやすい危機が目の前にあるのです。

